写るんです、ここまで写ります / 星野くるみ
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撮影会で「写るんです」縛りって、聞いたことありますか?
#正確には「レンズ付きフィルム縛り」の撮影会でした。
多くの方にとっては「昔話」な、フィルム。
それも「写るんです」などのレンズ付きフィルムなんて。
発売当初は、高級一眼レフカメラなんて買えず
コンパクトカメラが出始めた頃だったと思います。
今ほどの技術がないので写真は写る程度、と言っても
ザラつきがある写真でした。
それでも購入されたのは「カメラを忘れた」という
残念なことへの戒めのように思えました。
#あくまでも、私見ですが(^^;
昔話はこれぐらいにして、写真を紹介します
いきなりですが、ジャンプした写真。
今回使用した「写るんです」に限らないと思いますが
シャッタースピードは1/200秒、F14、ISO1600、焦点距離は0.8m以上、フラッシュ付き。
(出典元:http://fujifilm.jp/personal/filmandcamera/utsurundesu/superior/1600hispeed/index.html)
フラッシュを焚いても離れすぎと撮影場所が暗かったため、思ったよりも暗く写ってしまいました。
なので、明るく調整しました(^^;
レトロ風に
屋外ですが、あいにくの曇り空。
明るければもっと綺麗な写真になるはずですが
仕方ありませんね。
あえて、レトロ風に調整。
エレジー
だいぶ、レトロというのか、エレジーというのか、、、
結局、エレジーってことに調整(笑)
適度に寄る
いつもの距離感では綺麗に撮れない
現像が上がってきてわかったことは
自分の距離感では綺麗に撮れない
ということ
0.8mから1.5mぐらいでしょうか。
これも”慣れ”だと思いますが、そんな距離感を感じました。
余計なことは気にしなくていい
「写るんです」は、昔話の頃に比べてかなり良くなっています。
ザラつきはなく、フィルムカメラとして仕上がっているように思います。
小型で軽く最短焦点距離以上であれば「押すだけ」でまずまずの写真が撮れます。
ということは、構図に集中して大胆なアングルでも撮影できる可能性が広がります。
上の写真は、本体を地面につけて、フラッシュを点灯しました。
いつものデジカメなら、寝転がって苦労してピントアを合わせてやっと撮れる1枚ですが
簡単に撮れます。
その場で確認できないこと、ピントを決められないこと、絞りを変えられないこと、
シャッタ速度を変えられないこと、レンズを変えられないこと、ISO感度を変えられないこと、
ストロボの光量を変えられないことなど、いつも気にしていることを気にしない。
写真と向き合う一つの方法だと思います。
いつもなら気にしなければいけない、いや、気にしていたことを
気にせず(諦めて)、被写体と向き合う。
僕の考えるメリットは、次のとおり。
- 屋外で長時間同じ場所に居座らない
- カメラの設定から解放される
- 構図を考える
- モデルと向き合う(ポーズや立ち位置など)
- 光が来る場所を見極める
- ロケーションを考える
- 撮影時間の短縮(たくさん回れる)
- 制限があるから、やりたいことのために考える(応用力がつく)
- 枚数が決まっているので、シャッターを切る1枚を考える
他にもあると思います。
写真と向きあう他の方法
難しいことはありません。
撮影時に自分で制限をつけることです。
- シャッタースピード固定
- ISO感度固定
- 露出固定
- ズームだけど焦点距離固定
- レンズ固定(レンズを交換しない)
- ストロボを使わない
- 枚数を制限
など
あくまでも自己責任でチャレンジしてみてください。
モデルさんにお願いするのは申し訳ないと思いますので
ブツ撮り(フィギュアがいいかも)で試すのがいいと思いますよ(^^)
では、楽しい写真ライフを(^^)/